2025/03/10(月) 10:33:46 E9Zv6Kh8Jp [iPhone]
奈々様が舞台の中央に立ち、観客に向かって静かに語り始める。「皆さん、私はただの人間じゃない…『黒いカエル』です。もちろん皆さんの中にもカエルはいます。それを知った時、私はカエルに手紙を送った。返事は無い。悲しい。けど、私はそれでも踊るんです。」
少し沈黙が流れた後、奈々様は目を閉じて微笑みながら言った。「そしてあの日、私はキスイに出会ったんです。彼は私に言ったんです、『君もカエルだろ?』って。」奈々様は一瞬遠くを見るような表情をし、続ける。「彼が言ったその言葉が、私の中に何かを灯したんです。でも、返事はなかった。なぜなら、私は…跳ねられなかった。」
彼女はその言葉を胸に、ゆっくりと舞台の隅に歩み寄り、静かに再び踊り始める。「でも、動くために動くんじゃない。動く理由があるから動くんだ。」