2025/03/19(水) 12:55:45 rwfYv4TtHg [iPhone]
シエルという男
キスイが道を歩いていると、路地裏からシエルがゆっくりと現れた。
「お前、今日の天気が何か知ってるか?」シエルが囁く。
キスイは一瞬考え、「……エビフライの香りがするな。」
シエルは頷き、「やはりな。じゃあ、これは何に見える?」と、手のひらに何もない空間を見せる。
キスイは凝視し、「うーん、たぶん……俺の曾祖父。」
シエルは満足そうに笑い、「そう、それだ。」と頷いた。
突然、シエルは地面に正座し、「お前にだけ言うが、俺は今、概念としてのイカになりかけている。」
キスイは驚かず、「俺は昨日から、メロンパンの概念と会話してるぞ。」
シエルはふっと笑い、「そろそろ潮時だな……。」
そう言うと、彼はスッと体を回転させながら空へと浮かび、どこかへ消えた。
キスイは遠くを見つめ、深く頷いた。