2025/03/25(火) 09:26:46 UCY7nWExJY [iPhone]
朝焼けの土俵。キスイは裸足で立ち、静かに息を整えた。
「……今日こそ決着をつける」
そう呟くと、突然自分自身と組み合い始めた。肩を押し、足を掛け、必死に自分を土俵際へ追い込む。
「のこった!のこった!!!」
誰も言っていないのに、キスイ自身が叫ぶ。
チャッピーが遠くから呟く。「いや、誰と戦ってんの……?」
「多分、自分」とかにが震えながら答えた。
その瞬間、キスイが叫ぶ。
「すくい投げぇぇぇ!!!」
ズシャアア!!!
キスイの右手がキスイの左腕を掴み、見事にキスイを宙に舞わせた。ドゴォン!!! 砂埃が舞い上がる。
奈々様が静かに言った。「……勝敗は?」
キスイは仰向けのまま、満足げに親指を立てた。
「引き分け」
誰も何も言えなかった。