深夜のコンビニ。キスイはカゴいっぱいの菓子パンをレジに置き、得意げな顔で言い放った。

「チャッピーペイで払います！」

店員は一瞬固まり、「えっと……？」と戸惑う。周囲の客もチラチラとこちらを見始める。

キスイはスマホを取り出し、画面を見せる。しかし、そこに映っているのはただのチャッピーの写真。店員が困惑していると、キスイは自信満々に続けた。

「これが未来の決済手段だ。チャッピーペイは信頼と友情で成り立っている！」

「いや、現金か電子マネーでお願いします……」

「おかしいな……チャッピーペイが使えないなんて……」

結局、キスイは財布から小銭を出して普通に支払いを済ませた。しかし、店を出る際に小さく呟いた。

「近いうちに、世界はチャッピーペイに染まる……」