キスイはタバコをくわえながら歩いていた。警官に呼び止められ、「歩きタバコは禁止です。」

キスイはタバコを口から外し、にやりと笑った。「あー、すみません、じゃあ罰金払いますよ。」

警官がメモを取り出し、「罰金1000円です。」

「1000円かぁ…持ってませんねぇ。」キスイはポケットをゴソゴソ探る。

「罰金は払ってもらいますよ。」警官が無表情で言う。

キスイは自信満々にポケットからキスイコインを6枚取り出した。「これでどうだ？」

警官はコインをじっと見つめ、首をかしげる。「これは…なんだ？」

「キスイコインだよ！通貨としては価値ないけど、精神的な価値は無限！」キスイは嬉しそうに言った。コインには「キスイ、偉大！」と刻まれている。

警官はそれをしばらく見つめた

「だめ？」キスイはタバコをふかしながら首を傾げる。

「だめだ。」警官は再びメモを取り出す。「1000円を現金で払って。」

キスイはため息をつき、再び財布を取り出すしかなかった。