2025/04/07(月) 07:24:36 gkSVxMQHeF [iPhone]
とある講演会の会場に、長嶋茂雄が登壇していた。スーツ姿で穏やかな笑みを浮かべ、名言を語り始めたその瞬間——会場の扉が勢いよく開き、キスイが姿を現した。
「長嶋ァ!!その笑顔、ちょっと調子乗ってないか?」
キスイは突進すると、まず長嶋の額に思いきり頭突きを喰らわせた。「グッ…」と呻く長嶋。続けざまにキスイはその首元にラリアットを叩き込む。長嶋の身体が宙を舞うように横倒しになるが、キスイはとどめとばかりに、勢いよく背負い投げ——いや、完全な一本背負いを炸裂させた。
会場は悲鳴とどよめきに包まれ、スタッフが慌てて駆け寄る中、キスイはポツリとつぶやいた。
「才能の上にあぐらをかくと、背負われる運命なんだよ…。」
その場の空気は凍りついた。会場の後方で、黒のロングコートに金のネクタイを締めたシエルが、静かに拍手を送っていた。