「全集中？知らん知らん！！」と叫びながら、キスイは壁を破壊して吾峠呼世晴の作業部屋へ突入。開口一番、腹にストレート。うずくまったところを膝で顔面をがっつり固定、「これは“水の呼吸・無礼型”や！！」と意味不明な技名を叫びながら顔面にかかとを落とす。

「炭治郎の優しさ、ちょっと嘘くさない！？なぁ！？なぁ！？」と怒号を飛ばしながら、背中にドロップキック、ついでに原稿を丸めて口に突っ込む。

そのとき、窓の外からふわりと現れたのはシエル。今日は金色のタキシードに、なぜかビーチサンダル。

「キスイ、君の破壊には一種の詩がある」と笑い、吾峠の肩に手を置いて、「次回作も頑張って」と優しく囁いた。

その直後、キスイが再び顔面を踏んで去った。