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と!キスイチャッピーかに奈々様ストーリー338
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虎猿
2025/04/12(土) 08:50:24 UKUHOTpPkE [iPhone]
初夏の朝、キスイは田んぼのあぜ道を歩いていた。ふと視線の先に、おじいちゃんが黙々と田植えをしている姿を見つける。次の瞬間、キスイは右手を高く上げて叫んだ。

「オフサイド!!完全に反則です!!」

おじいちゃんはぴたりと動きを止め、顔を上げた。帽子を傾け、目を細める。

「……は?」

「ライン越えてますよ。ここ、攻撃側のスペースじゃないと成立しないんですよ! もう一回やり直しです!」

キスイは真剣な顔で苗の列を指差すが、おじいちゃんはただただ困惑している。「あんた、何を言ってるんじゃ……」とぽつり。

「いいですか、田植えにもルールがあるんです!サッカーほどじゃないけど!」

おじいちゃんはゆっくり首をかしげ、ため息をついて再び苗を手に取る。キスイは一人、田んぼの端で笛の音を真似しながら「ピーッ!」と叫んでいた。
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