2025/04/14(月) 07:30:28 KvkuDz9qOo [iPhone]
「第十七の試練──理解の檻」
かには白い部屋に閉じ込められ、目の前に“ただの石”が置かれていた。写楽の声が響く。「この石の意味を完全に理解するまで、君はここを出られない」
石を調べても、動かしても、何も起きない。ただ、“意味”を問われている。かには哲学書を読み、比喩を探り、自らの人生と照らし合わせて解釈するが、部屋は無言のまま。日が経つにつれ、思考はねじれ、夢の中でも石が語りかけてくる。「お前はまだ、わかっていない」
やがて彼は自らの存在さえ疑い始める。「石があるから、俺がいるのか?」「石が俺で、俺が石……?」
精神が崩壊しかけたそのとき、写楽が囁く。「よく頑張ったね……でも正解なんて、最初からないんだよ」
その瞬間、石は消え、部屋も消え、かにはただその場に座り込む。「俺は……何を……」
そしてまた、新たな石が目の前に置かれた。