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と!キスイチャッピーかに奈々様ストーリー355
1
虎猿
2025/04/14(月) 11:03:37 iHTw5VeOz6 [iPhone]
銭湯の暖簾をくぐり、私は受付に静かに声をかけた。
「すみません。男湯でも女湯でもない……カエル湯はありますか?」
番台のおばあさんは一瞬止まり、「ええと……」と困ったように笑う。
私は続けた。「深くて、ぬるくて、少し暗い湯……泥の匂いがして、誰も喋らない場所です」
隣にいたチャッピーが吹き出し、「奈々様!なにそれ新ジャンル!? カエル湯!? ぬるそ!」と騒ぎ出す。
私は黙ってロッカーの鍵を受け取り、男湯の扉を見つめる。
「……まあいい。今日も、そこに潜るしかない」
湯けむりの向こう、笑い声の中で、私はぬるい湯に沈んだ。
誰もいない角の湯船。そこが、私だけのカエル湯だった。
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