2025/04/21(月) 08:58:10 B14zqRhDSJ [iPhone]
夕暮れの帰り道、かには公園のベンチに座る小さな女の子に気づいた。
泣いているわけでもなく、ただぽつんと座って空を見上げていた。「おーい、空に何か貼ってあるのか?」と声をかけると、女の子は「雲がうさぎに見えるの」と笑った。
かにも空を見上げ、「あれはどう見ても肉まんだな」と答えると、女の子は声を上げて笑った。しばらく雲の形について言い合ったあと、女の子は「ありがとう」とだけ言って母親の元へ走っていった。
かにはポケットの中の飴玉を見つめて、小さく笑った。「…肉まん、食いたいな」呟いて、空を見上げた。雲はもう、普通の形に戻っていた。