2025/07/04(金) 11:40:44 cgBmuOEJiY [iPhone]
昼下がりの商店街、キスイが突然立ち止まった。
「151の肉まん!!」
顔を真っ赤にして叫ぶ。通行人が振り返る。
「551…?」とチャッピーが呟くが、キスイは気にしない。
「151の肉まん!!!」
響き渡る声。
「どうしたんだ」と奈々様が肩を叩いても、キスイは腕を振り払う。
「151の肉まんが…すべての中心なんだ…!」
「意味がわからん」とかにが顔をしかめる。
だがキスイは止まらない。
「151の肉まん!!! 151の肉まん!!!」
商店街の中華屋に駆け寄り、店主の手を握る。
「あなたは151の肉まんを知っているか…!?」
「はぁ…?」
キスイはしばらく叫んだあと、急に静かになり、空を見上げた。
「やっぱり…ここにはないんだな…」
ぽつりと呟き、誰にも何も説明しないまま歩き去った。