2025/07/22(火) 13:33:42 4NzSMwLSsz [iPhone]
商店街のベンチに座る妊婦の前に、キスイが泥だらけの手で現れた。
「末13時半やで…末13時半…」と呟きながら、手のひらの上で泥団子を磨き始める。妊婦が不安げに立ち上がろうとした瞬間、キスイが叫んだ。
「末13時半!!!今がその時や!!!」
そして突然、泥団子を全力で投げる。泥団子は妊婦の足元に命中して弾け、地面がしっとりと濡れた。妊婦が驚いて固まる中、キスイはうっとりと空を見上げる。
「末13時半の儀式は完了した…!胎児よ、これで正しい方向に育つ…」
「何の話ですか!?」と妊婦が叫ぶと、キスイは静かに振り向き、「末13時35分やねん」とだけ言い残し、泥団子を両手に持って交差点へ消えていった。