キスイはレジ前で頭を下げながら「いやぁすみませんでした、いやでも僕けっこう反省してます」などと妙に朗らかに反省を述べ、店員も「もう二度としないでくださいね」と釘を刺してその場は終わった。
チャッピーが「キスイほんま気ぃつけや」と肩を叩きつつ出口へ向かう。
だがキスイは5歩ほど歩いたところで急に立ち止まり、何かを悟った顔で振り返る。
「あ。さっきのピーマン、まだちゃんと触れてない」とだけ言ってそのまま同じ青果コーナーに戻っていき、まるで呼吸するみたいに自然な動きで再びポケットにピーマンを滑り込ませた。
隣で見ていた奈々様は無表情のまま「お前マジか」と淡々と告げるが、キスイは「だってこのピーマンは、僕が持つべきものやから」と妙に哲学的に答える。
再び店員が走ってくる音だけが鮮明に響いた。

イェーイ✌
煽り耐性ゼロの低身長猿見てるー？